カンブリア宮殿 マザーハウスの回 感想
カンブリア宮殿のマザーハウスの回を見逃したことを心から後悔していた日々。
今朝たまたま開いたTVerになんと再放送がかった…!興奮気味に即鑑賞。
そういえば、テレビ東京のビジネス系番組って専用のビジネスオンデマンドでしか再放送されないのかと思ってましたが、はて。
ここからは番組内で印象深く残った点の感想をつらつら書いていきます。
マザーハウスでは社長の山口さんが唯一のデザイナー
これはびっくり。山口さんは慶応大学ご出身で服飾系学校を出た訳ではないようです。布物のパターン組むのってそれなりの知識が必要で難しそうなイメージですが、独学なのでしょうか。すごい…。
プロトタイプを紙で作成
台東区にある本社で、山口さんが新たな鞄のデザインをつくっているシーンがありました。
デザインを考えるというと自分のイメージでは、色鉛筆とかで素敵なデザイン図を描いてるのかなーと思っていたら、
なんと用いられていたツールは模造紙。
模造紙にペンでパーツを描き、ハサミで切る。それを曲げたりして組み合わせて立体にしていく。
これを観て感じたのは、プロトタイプをつくることの大切さ。
この手法は、有名なデザイン会社のIDEOでも採用されています。
企画初期段階でアイデアを紙で作成する。これは3Dなどのモックより断然初期の段階で自作するもの。
プロトタイプ作成の目的は、
- アイデアの視覚化
実際にアイデアをカタチにすることで、自分の中でアイデアをブラッシュアップすることに繋がります。
- 自分のアイデアを伝わりやすくする
社内プレゼンや開発段階で設計者やデザイナーに依頼をするとき、考えた製品の仕様が伝わりきらず、アイデアの良さを感じてもらえずに反応がいまいちだったり門前払いされることもあります。
そうならないために、実際に自分で紙でプロトタイプを作り、相手に無理だとか不可能だとか即答させないためのツールにもなります。
そして紙でプロトタイプをつくることの利点は、
- 誰にでもできる
- 圧倒的にコストが低い
- 誰にでもできる
難しい知識はいりません。子供の頃の工作の要領で作れます。
- 圧倒的にコストが低い
紙とハサミがあれば作れます。
これが3Dプリンタでモックを作るとなると、作成費や設計の人的コストがかかります。
3Dプリンタって便利だなーって思うけど、材料が思いのほか高いんですよね。
長々とプロトタイプについて説明してしまいましたが、山口さんがプロトタイプを作るのをみて改めてその大切さを思い出しました。
目的が明確
山口さんの目的は、アジア最貧国のバングラデシュの人びとを貧困から救うこと。だとおっしゃっていました。
バングラデシュでは仕事をつくることが、彼らを貧困から救う一番の方法だと力強く言っていたのが印象的でした。
それは寄付ではなく、彼ら自身が価値を生み出すことが大切だということ。現地の方のインタビューでは、寄付金は一部の層が享受し、貧困層には行き届いていないと嘆いていました。最貧困国内で貧富の差があるのです。
そして山口さんはその目的を果たすための行動をしています。目的が明確。
まだまだ素晴らしい放送内容を含んでいました。
私は放送後にマザーハウスのリアル店に行ったり、サイトを見たり、完全にファンになってしまいました。
サイトはかなり力を入れている印象でしたので、一見の価値ありです。